いんてりっぽくなりたいブログ

いんてりっぽくなりたい筆者がそれなりに頑張るブログです。

僕も武器がほしい

 

久しぶりの投稿になりました。だいこん(仮)です。

帰国後、イギリスと日本との差をいろいろ考えながら生活をしていると、いつの間にか1週間近くが過ぎていました。

まぁ、それについて書くわけではないのですが。

 

今日は、高校生のときに読んだ本を読み返したので、それについて少し書きたいなと思います。

 

それがこの本です。

 

 
『僕は君たちに武器を配りたい』って、物騒な題名ですね。
しかし、5,6年ぶりに読んでみようと思うくらい、ちゃんと記憶に残るような内容でした。
 
すごくざっくり内容を要約してみたいと思います。
 
とりあえず、この本で重要な単語は「コモディティ」です。コモディティというのは、差異がない物を言います。
たとえば、質に差がないと仮定すると、蛍光ペンとか別にどれでもいいですよね。
極端な例ですが、100円の蛍光ペンと300円の蛍光ペンで質が同じなら、安いほうを買いますよね。
 
これは人の場合でも同じというのが、この本の出発点です。
つまり、どこにでもいる人間のままだと、安く買いたたかれるのです。
 
この現象は(予定では数年後に僕もなるつもりでいる)弁護士も例外ではないかもしれません。というのも、どこまで本当なのか知りませんが、弁護士が増加した結果、弁護士の収入が下がっているというのです。つまり、弁護士という集団の間でもコモディティ化により、他の弁護士と差がないときは安いほうが勝つということになってしまったのだと考えられます。
 
じゃあどうするかというと、他の人との差をつくることが重要になります。
スペシャルな人間になるのです!
 
グローバル化が進むにつれ、新しいものを生み出してもすぐに追いつかれる時代になっています。その時代で生き残れるビジネスパーソンは次の4パターンに分類できるとされます。
・マーケター
・イノベーター
・リーダー
・投資家
 
あまり詳しく書けませんが、マーケター以外は想像がつくかと思います。
マーケターというのは、「顧客の需要を満たすことができる人」とされています。
本書ではユニクロが例として出されています。ユニクロは、自社を合理的で洗練されたブランドというイメージを作り出し、ブランディングを徹底します。(p.140)
 
環境にやさしい企業というイメージをつくって、環境意識の高い層からの支持を受けている企業とかもありますよね。
個人での活動もどうようで、自分自身を上手に売っていくことが必要です。
 
 
さて、読み返すと要約にもなっていませんが、ここからは僕が思ってることです。
本書で先ほどの投資家についての部分で、「資本主義では、『自分の少数意見が将来、多数意見になれば報酬を得られる』という仕組みになっている」という風に書いてあります。(p.216)
おそらくここでの投資は企業への投資だけでなく、自身への投資も含まれるように思います。
成功するためには、少数派になるというリスクを負うことが必要になります。しかし、僕は多くの人が少数派になることを恐れているように感じます。

 

 たとえば、弁護士。

弁護士になるには司法試験に合格することが必要です。この試験に合格するには、相当な勉強量が必要になります。

そのためか、僕の通う大学では多くの学生が司法試験に特化した予備校に通っているようです。そして、学部4年間を試験合格のために費やします。

 

ただ、合格してしまえば、余っているともいわれる弁護士の一人になれますが、その弁護士のなかで特に差異がないとなってしまえば、余っている側の人間になる可能性があります。つまり多数派にいることは実はリスキーな可能性があります。

 

現在の日本にはロースクールというのがあります。

基本的にロースクールを卒業しないと司法試験を受けられません。このロースクールの本場、アメリカでは学部生は法律を勉強することができません(だから僕はイギリス留学になりました)。

そのため、アメリカの弁護士は(たぶん)法律以外も学んでいることになります。

そう考えると、日本のロースクールは、将来的に弁護士等を目指す学生が学部生の間に、法律以外の勉強をすることに伴うリスクを低下させるための仕組みといえるように思います。

つまり、コモディティにならないようにするための投資を学部時代にすることができるようにしてくれているのだと僕は考えています。

 

こんな風に考えて様々なことを選択してきました。

おそらく、1年間イギリスに留学したり、経済学を割とちゃんと勉強して、順序ロジスティック回帰分析とか使ってグループで論文を書いたりした、司法試験をうけようと考えている学生は少数派だと思います。ただ、こうやって他の学生と差別化を図っているつもりです。

 

もちろん、こんな感じでいろいろ手を出しているので、真剣に司法試験に向けて勉強している人からすると試験をなめているように見えると思います(事実かもしれません)

僕もたいして自信があるほうではないので、他の人と少し違う進め方に不安はあります。多数派にいるほうが、ずっと楽だとは思います。

 

もちろん、すでに学歴とかその他いろいろ備わっているエリートは、最短距離で試験に合格することが合理的だと思います。

ただ、僕は、エリートたちと真正面から戦っても勝てる未来が見えないので、斜めから攻めたいと思います。

 

というわけで、いつも通り何を書いているのかよく分からなくなりましたが、僕のおすすめの本でした。

すこし古くなってきていますが、ぜひ読んでみてください!

 

 


僕は君たちに武器を配りたい