身の回りに潜む危険!
こんにちは、だいこん(仮)です。
突然ですが、世の中には怪しい人がたくさんいますよね。
今回は、そういう危険な人たちの特徴をまとめたいと思います。
1.あやしい前提がついている。
世の中は複雑です。そんな中、根拠も示さずに○○は××だという断定的な主張をとりあえずする人たちがいます。
しかし、断定的な主張はそれほど危険ではありません。というのも、気に入らなければ反論すればいいからです。
それよりも怖いのが、勝手な前提がついている主張です。
例えば、前にツイッターで見た広告にこんな質問がありました。(たしか、英語に関する事業か何かの広告で、次の部分以外は日本語でした。)
Why did the world ever become so unequal?
(話がずれますが、問題の趣旨的に僕なら、why has the world... と書きます。そうじゃないと、「今は別だけど」という印象を与えかねません。)
この問いの立て方は非常に怪しいです。というのも、世界中で不平等が拡大したことが前提になっているからです。そもそも本当に不平等になったのかどうかという点から議論の余地があるはずです。150年前と比較しても、不平等が拡大したと言えるのでしょうか。
富の集中を問題にしているのであれば、世界史を振り返ってみましょう。ヴェルサイユ宮殿が建てられたとき、大衆の生活水準はどうだったのでしょうか。
人権の観点からみるとどうでしょうか。植民地はなくなり、奴隷制度も否定されるようになりました(奴隷のような扱いを受けている人がいなくなったとは言ってません)。
というわけで、議論の余地がある内容を前提としているため、間接的な断定が潜んでいます。そして、反論の機会を与えていないため、危険です。
もう一つ見つけたのが、『日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのか』という本です。リンクを貼ることもしませんが、読まれた方がいましたら感想をお聞かせください。
「日本の民主主義が世界一続いている」ことが前提になっているわけですが、おそらくこの本は特異な民主主義の定義を持ち出すと考えられます。
いずれにせよ、断定的に主張するためにそれなりの根拠が必要となりそうな主張を、前提としてしまっている文章は危険です。一度立ち止まる必要があります。
2.勝手な前提がついている
これは怪しい前提とは少し違って、勝手に他人のことを決めつけているような主張のことを言っています。
例えば、よく目にするのが、
「私は好きなことをして生きていく!」という主張です。
僕は他人がどう生きようと興味はないのですが、この手の主張は文脈的に「あなたたちは好きなことをして生きていないけど」という決めつけが背後にあります。
せめて「私も好きなことをして生きていく!」くらいの主張にしてほしいですね(笑)。
3.欧米という言葉。
よく「欧米と比較して」という発言を見ます。
このときの欧米とは何を意味するのでしょうか。一般的には、欧米とは、ヨーロッパとアメリカを意味しているはずです。
しかし、本当に発言者はヨーロッパとアメリカを念頭に発言しているのでしょうか。
それとも、その人の頭の中にある欧米像について言っているのでしょうか。
おそらく、多くの人が思い描く「欧米」を破壊するのに適しているのが、アメリカのアラバマ州でしょう。
アラバマ州では、ほぼ例外なく中絶を認めない法律を成立させました。なんと今年の話です。
どうして2019年にこんなことが議論になっているのでしょうか。背景には宗教があります。アラバマ州は宗教的に保守的と言われているのです。
さて、これはよく出てくる「欧米」という言葉にフィットするでしょうか。
ちなみにBBCが放送していた Top Gear という番組でその保守的なアラバマの人を煽るような文字を書いた車でアラバマを走るという企画をしています。
最後、大変なことになっているのですが、これがアラバマです。
この動画からわかるのは、アラバマがヤバいという認識は広く共有されてきたようです。
さて、欧米ってなんでしょうか。
かなり過激な内容になってしまいましたね。
反省しています。
次はまじめな内容にします。